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都会で送る小さな日々を切り取ったラブソング。
優しく力強い“パワーバラード”。
今作「太陽」はキャラメルパンチには珍しいラブソング。単調さの中に美しさも光るメロディーラインにフィクションの様な世界観を思わせる楽曲だが、石井ユウジが紡ぐ言葉の節々にリアルな “今を生きる故に抱く葛藤や希望” を強烈に感じることができる。
思い切り掻き鳴らすディストーションからベロシティの低いクリーントーン、またメロディーとユニゾンし、時に「これでもか」と主張するベースとドラム。 “か細さ” を一切感じさせないスリーピースから放たれる壮大感には胸を打ち鳴らされる。
一見ただのラブソングをロックへ昇華する彼らの拘りと執念がこの曲の輪郭を力強く縁取っている。まさに優しくも力強い “パワーバラード” 。
カップリングには「燃えるゴミ」。バカげたタイトルに似つかわず真剣に現代を風刺する楽曲となっている。キャラメルパンチらしいアップテンポのエイトビートが熱く心地良い。シンプルさの中にもコードに対するテンション感や奇をてらう拍子が組み込まれ、彼らの “自由に音楽を追求する姿勢” の際限無さが垣間見れる。
両極端な今作だが、つまるところ共通するのは “熱さ" 。時代を経ても変わらず熱く、更には表現のレンジを広げ続けるキャラメルパンチの進化をこれからも見続けて行きたいと思える2曲となっている。
TRACK LIST
01.太陽
02.燃えるゴミ
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